リストランテ・ヒロは、南青山本店を始め4店舗を展開※。そのなかで、東京駅構内キッチンストリート〈ヒロ
プリモ〉は、他の店舗がコース料理中心のいわゆるスローフードを提案しているのに対して、ターミナル駅構内というロケーションにふさわしいスピード感とカジュアルティを追求している。世界の大都市である東京の、そして最大のターミナル駅にふさわしい「洗練」と「発信力」を備えた店舗づくりをデザインテーマとして、その演出にデュポン
コーリアン® グラーサ ホワイトが大きくフィーチャーされている。
店舗コンセプトについて総括店長の山口氏は「私たちがデザイナーに求めたものは、東京駅の新しい位置づけにふさわしい洗練と発信力、その具現化としてのいわばクールな質感でした」と語る。氏の言葉どおり、穏やかな光を放つグラーサ
ホワイトのテーブル、カウンターが店舗の個性を際立たせるとともに、料理やワインの色彩を鮮やかに浮かび上がらせている。リストランテ・ヒロのスペシャリテである「フルーツトマトの冷製カペッリーニ」の赤がひときわ鮮やかに映えるまさに狙いどおりの効果である。
デザインを担当された渡辺康建築研究所の渡辺氏にグラーサ ホワイトをお選びいただいた理由についてうかがったところ、「カジュアルティの演出という意味で、厨房の延長として客席スペースを演出したいという施主の希望もありました。そこでデュポン
コーリアン® がもつ、冷たく重くならない、どこかオーガニックな独特の質感と手触り、また、透光性のあるグラーサ
ホワイトが選べることも魅力に思えました。さらに、その下部に照明をしつらえたのは、料理やお客さまの顔色、衣装の色彩を際立たせるために他の店舗で使用している白いテーブルクロスの効果をさらに高める狙いもありました」
厨房までを含めて約20坪という限られたスペースにもかかわらず、壁面による囲まれ感を感じさせない奥行き感、そしてグラーサ ホワイトのテーブルとカウンターが光る面として浮かび上がるという心憎いまでの演出。これまでのイタリアを感じさせる装飾をあえて排し、抽象的な空間デザインに挑戦した〈ヒロ
プリモ〉に、デュポン コーリアン® がもつ高い加工性と独特な質感、透光性などが無限の可能性をもたらすことを予感させる事例である。
※2005年3月10日現在