[小田原ラスカ]は2005年6月25日にオープンした店舗面積6,400m2、食料品、雑貨、ファッションを中心とした5階建ての小田原の駅ビルである。小田原駅は、5つの鉄道路線に毎日約20万人が乗降するターミナル駅であり、そのうち約1万人が観光客であるという。そこでのトイレは、ショッピングセンターとはいえ、駅のトイレと同様の公共性が求められ、観光客にとっては街そのものの印象を決定づけるものとなる。
「商業施設のトイレというと、4K(汚い、暗い、怖い、くさい)というイメージが一般的でしたが、今日では、トイレを接客の一部として重視する考え方も珍しくなくなってきました」とトイレ企画・設計を手掛けられたゴンドラ代表小林純子氏。11年前、小林氏は、平塚ラスカで利用者本位のトイレづくりを行ったが、今回はそのコンセプトをベースに、さらに質を高め、機能性だけではなく他の意味性を採り入れていくために、さまざまなチャレンジが行われている。
「[小田原ラスカ]のトイレをつくるに際して3つのポイントを掲げました。まず、ハード・ソフトともに平塚ラスカで考えたものをレベルアップし、良質で美麗なトイレをつくり集客力を高めること。次に、平塚とは異なる小田原らしさを打ち出し、他店との差別化を図るとともにトイレを[小田原ラスカ]のシンボルのひとつとすること。三つ目は、駅ビルという公共性の高い商業施設であることから、ユニバーサルデザインのトイレとすることです」。
「快適で、安全で、老若男女、障害をもった方など、だれもがそれを享受でき、そしてこの快適さは竣工時だけではなく永続的であること。私たちはそんな空間をめざしています。それはいい空間とマナーとメンテナンスが三位一体となってはじめて可能になることです。そのために[小田原ラスカ]では、永続的な美しさを保てる素材であること、さらにはメンテナンスの容易さからデュポン™ コーリアン® を、さまざまな箇所に、さまざまな使い方、デザインで採用しました」とは小林氏の言葉。
一人ひとりに優しく、ふっとリラックスできる空間。そんな心地よさを追求したという[小田原ラスカ]のトイレ。その快適さの演出にデュポン™ コーリアン® のもつ優しい手触りが大いに役立っていることはまちがいない。