人工大理石・デュポン コーリアン〜メタクリル樹脂強化無機材 MRC・デュポン株式会社

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2006.4.3
デュポン コーリアン ニュース No.79より
2005年9月、東京都中央区銀座8丁目に、新しいビルが誕生した。株式会社リコーのオフィスと三井ガーデンホテル銀座が入居する地上25階、地下2階建ての「銀座三井ビルディング」である。約1,200坪という敷地の半分近くは、オープンスペースとして、銀座の街を行き交う人々に解放されている。そのランドスケープデザインに、デュポンコーリアン®が採用された。これほどまでに大々的に、屋外で用いられた例は初めてのこと。デュポンコーリアン® の新たな可能性を示す試みである。

「開発にあたって、まず最初に“水”を大きなテーマに捉え、ランドスケープについても、水の流れをキーワードにデザインを依頼しました」と同ビルの設計担当である株式会社松田平田設計/総合設計室の家崎武司氏。「敷地全体を水面に見立て、その上にあらゆるものを浮かべようというのが、ランドスケープの基本コンセプトでした。その場所を通り過ぎる人さえも、浮かんで流れてゆくかのようにイメージしました」と話すのは、銀座三井ビルディングのランドスケープデザインを担当された有限会社アースケイプの団塚栄喜氏。ふたりがコラボレーションしながら進めた同ビルの周囲は、完成直後から多くの人が集い、憩う場所となった。

「そもそもデュポンコーリアン®を知ったきっかけは、六本木ヒルズにある“アンナの石”でした。独特の触感に、これが使えたらランドスケープの世界も広がるに違いないと感じました」と団塚氏。そんな経緯が、今回の採用につながっていた。しかし、これまでにデュポンコーリアン®の屋外での施工例がほとんどないだけに、採用に至るまでには、さまざまな検討が繰り返された。
「耐水性に関しては、キッチンや洗面のカウンタートップに使用されていることから、よく分かっていました。問題は紫外線でした」

決め手となったのは、沖縄・宮古島で行われた10年にも及ぶデュポンコーリアン® の曝露試験。その結果から、屋外における耐候性にも問題がないと判断されたのだった。
「水面を表現した床面の御影石の光沢と対比させるためにも、デュポンコーリアン®の持つマット感が重要でした。さらに完成してみると、エレメントに街路樹の影の揺らめきや、行き交う人の影がきれいに映し出されて、思わぬ効果もありました」と団塚氏。何よりも、柔らかで、人肌に馴染むデュポンコーリアン® の質感は、人々が心を緩める、憩いの場所に格好の素材であったという。

植栽のベース、ベンチとして設けられたそれらのエレメントに、人々は思い思いに腰掛け、ひととき憩い、そしてまた去って行く。銀座の街に新しい流れを創った、建築家とランドスケープデザイナーの斬新な試み。それは、デュポンコーリアン®の可能性をも、大きく広げてくれた。

今回使用された デュポン コーリアン®

カメオホワイト
(CW)

サテングレー
(SG)
(写真上)
ふわりと水に浮かぶ小舟のように、あるいはくるくると回りながら流れていく木の葉のように。ビルの周囲に不規則に並べられた円盤状の「フローティングディスク」。街路樹の根鉢とベンチを兼ねる。使用されたのはカメオホワイト。アッシュグレーの象眼がところどころに施され、まるで回転しながら流れていくような、視覚的な動きを演出している。

(写真下)
12mのシンボルツリーを収めたデュポンコーリアン®のボックス。壁の面積が大きいため、躯体に直接接着せず、石の施工等に用いる乾式工法を採用している。
銀座三井ビルディング

【経営者】  三井不動産株式会社
【所在地】  東京都中央区銀座813-1
【敷地面積】 4,081.23u
【施 工】   2005年9月
【設 計】   株式会社松田平田設計
【ランドスケープデザイン】
 有限会社アースケイプ
【デュポンコーリアン®加工施工協力】
 株式会社エイペクス

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(写真上)
カウンタートップから腰板へつながる鋭角の曲線も美しく仕上がったL字型の受付カウンター。

(写真下)
エントランスホール正面に配置されたチケットカウンター。
今回使用された デュポン コーリアン®
ベナーロ*ピンク(VPK)

ニューヨークヤンキースで活躍中の松井秀喜選手。その少年時代からの軌跡を紹介する「松井秀喜ベースボールミュージアム」が、2005年12月、石川県能美市に開館した。既存の「松井秀喜野球の館」をリニューアルする形で新築されたミュージアムには、新たな展示物も追加されている。その受付カウンターやチケットカウンターなどに、デュポンコーリアン®ベナーロ*ピンクが使用されているという。

ミュージアム全体のコンセプトは、子供たちに夢を持ってもらえるような場所に、ということ。そこで、建物はアメリカの黄金期である1860年代を彷彿させる華麗なヴィクトリアンスタイル風のデザインで細部にまで彫刻的な装飾が施され、まさに「夢の殿堂」にふさわしい佇まいとなった。

カウンターに使用する素材は、もっとも選択が難しかった、と設計を担当された株式会社オーシャンの二羽一弥氏。「まず、建物全体の風格に合った素材であること。最初は大理石や御影石といった素材を検討しました。しかし、設計の打ち合わせを重ねる内に、カウンタートップと腰面を同一の素材で一体感のあるデザインにしようということになり、あらたにさまざまな素材を検討しました。受付カウンターはL字型で、鋭角を用いたデザイン。それを再現できて、建物全体と調和する素材となると、3次元の加工性がよく、独特の質感を持つデュポンコーリアン®以外に考えられませんでした」。

年間20万人以上の来客が予想される「松井秀喜ベースボールミュージアム」。耐久性やメンテナンス面においても、デュポンコーリアン®がふさわしいと判断していただいたそうだ。

松井秀喜ベースボールミュージアム
【経営者】 株式会社オフィス ルリ
【施 工】 飛鳥建設株式会社北陸支店
【設 計】 株式会社オーシャン
デュポンコーリアン®加工施工協力
  株式会社ヒガシ
  株式会社北陸ファインケミカル
 
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