株式会社外為どっとコムは、2002年に外国為替取引の専門会社として設立された会社。2003年に東京・汐留に移転した同社のオフィスに、デュポン™コーリアン®が使用されているという。「オフィス全体のデザインは、企業活動の公正や透明性を表現するために、ワークプレイスをエントランスからすべて見渡せるよう、ガラスウォールで死角をなくし、オープンな空間にしました」と、オフィスデザインを手がけた建築家の河田将吾氏。インテリアはブルーを基調に、黒、グレー、白で統一され、天井から吊り下げられたディスプレイには、刻一刻と変動する為替レートが表示されている。
無機質な印象でまとめられた空間の一番奥に、周囲とは印象の異なる、デュポン™コーリアン®で作られたパーテーションがある。白い植物がからみあってできた「茂み」のような、不思議なそのパーテーションは、業務空間と休憩スペースを仕切っている。「宇宙に生えている植物をイメージした」という図柄は、アーティストの福津宣人氏に依頼。2パターンの図柄を表裏用意し、計4パターンに展開させた。使用しているのは10oの厚みのデュポン™コーリアン®カメオホワイトで、ルーターで図柄をカットした後、曲面に加工し、つなぎ合わせた。
「無機質だけど温かみがあるものを作りたいと思っていました。素材には木や鉄なども検討しましたが、木では厚みがですぎてしまい、逆に鉄では薄すぎてパーテーションを自立させることができません。デュポン™コーリアン®はちょうどよい厚みで、加工性もよく、しかも、ジョイント部分が目立たないという特性も、今回の素材にぴったりでした。また、レースがふわりと床から立ち上がっているように見せたかったのですが、それもうまく表現できていると思います」。
業務空間や外部との境界を、自然の風景によってやさしく隔離され、心安らぐ場所にしつらえられたその休憩スペースは、「シゲミラウンジ」と呼ばれている。「パーテーションの図柄の隙間から、ワークプレイスを覗いてみると、いつもとは少し違った風景に見えてくるはずです。そんな効果も狙って、このようなデザインにしました。実は強度面から、どこまで図柄をくり貫けるかという問題があったのですが、正直に言うとここまでできるとは少し驚きました。イメージどおりの仕上がりにできて、満足しています」と河田氏。
パーテーションに近づくと、茂みの図柄の中に、かわいらしい花々や小鳥が隠れているのがわかる。スピード感あふれる外国為替取引の業務の合間でも、ほっと一息つける場所。そんな演出に、デュポン™コーリアン®の加工性と、やわらかな質感も、一役かっているようだ。 |